00237/00807 BYI02361 K.WINGS 少年サッカーにおける7つの心得(1) (12) 97/07/28 23:04 コメント数:3 皆さん、こんにちは。K.WINGSです。 たまには「指導者の部屋」らしい企画をしてみようか、という事で(^^;今回から数 回に分けて、昔JFAニュース(日本協会発行の機関誌)に掲載された、「長期的視 野に立ったサッカー選手の育成」の中の「子供のサッカーにおける7つの心得」を もとに、少年サッカーの指導に携わるための心得を考えてみたいと思います。 「7つの心得」自体はJFAニュースNo.122に掲載されたもので、ノルウェー協会が 作成したものを日本語に翻訳した内容となっております。本文に興味のある方はそ ちらをご覧下さい。日本協会に問い合わせればバックナンバーはある、かもしれま せん(笑) それぞれの「心得」一つひとつが、なるほどな、と思わせるものばかりなのですが 、それぞれ、皆さんどのようにお考えになられるか、コメントを各元発言にリンク させて頂ければ幸いです。 「子どものサッカーにおける7つの心得」 1.子供のサッカーは「遊び」であり、それは「楽しく」なくてはなりません。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 本文では、子供達が初めて接する「サッカー」は「ハードワーク」ではなく「遊び 」である事を忘れるな、と述べております。そして、それが彼らの「生活の一部」 になるように、「試合の結果ではなく、子供達が友達と一緒にプレーを楽しむ姿 」に満足するようにしなさい、と書かれております。 この「子供にとっての遊び」「楽しさ」を我々はどう考えれば良いのでしょうか? ほとんどの指導者は、「楽しくサッカーを!」「遊びの延長線上にサッカーがある 」「ボールと遊び、親しむように」という考え方を「低学年」うちは採用している ように思えます。 ただ、チームにより、3年生あたりから(極端なところは1,2年生の頃から)指 導者が「楽しみ=試合に勝つこと」という大人流の理論のすり替えをして、子供達 に「組織サッカー」をさせているようなチームも存在しています。 本当に「勝つこと=子供の楽しみ」なのでしょうか?「勝つため」に練習を始めた 瞬間からそれは「遊び」ではなくなり「義務」として子供達に押しつけられている のではないでしょうか? 「試合に勝ったら親やコーチが喜ぶ=褒められる=嬉しい=楽しい」という方程式 は確かに成り立ちますが、「親やコーチが喜ぶ」からサッカーをするのならば、そ れはもう「遊び」ではなく「義務」になってしまうのではないでしょうか? 「遊び」とは「好きな時にやり始めて、好きな時に止められ、周囲に拘束されない 自由な活動」であるはずです。子供達が勝手に遊んでいる姿を良く観察していると それが良く判ります。遊びたくなったら勝手に遊び始め、飽きたら止める。 実に単純明快です(^^;。それが楽しければ続けるし、楽しくなければいろいろ自分 達でルールを作ったり、いきなり違う遊びに切り替えたり(^^;それこそ、大人の目 で見ると「何をやっとんのじゃぁ」という感じです。 サッカーに限らず、「スポーツ活動」と「遊び」の根本的な違いは「やりたい事を やれる自由」と「止めたくなったら止められる自由」そして「ルールを勝手に作れ る自由(^^;」があるかないか、なのだと思います。サッカーを教えていると、どう しても子供達の活動の自由に対して「制約」を与えざるを得ません。団体競技です し、グランドや時間の制約もある中で活動しているのですから、そういった物理的 な制約だってあります。 でも、最低限の「規律・制約」を守らせた中で、「自由に遊ばせ」かつ、それが「 練習」になっているようなメニューを工夫する必要が指導者にはあるのではないで しょうか? 私は、少なくとも小学校3年生まではこうした「自由な遊び」を中心に、「遊び」 の中でボール扱いを覚えさせるような練習で十分である、と思っております。 こうした指導をしていると、低学年からポジションがちがちのチームには絶対に負 けてしまいます。試合には勝てないけど、「楽しく」サッカーができるように指導 者や親が我慢できるか/できないか、がチームとしてどういった方向に進むのかの 分かれ目になるのだと思います。 皆様のご意見をお待ち致します。m(_ _)m K.WINGS(BYI02361) 00262/00807 BYI02361 K.WINGS 少年サッカーにおける7つの心得(2) (12) 97/08/07 00:29 皆さん、こんにちは。K.WINGSです。 2.子供のサッカーで最も大切な事は、友達と一緒にプレーする事です ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 本文では、我々(つまり大人)は昔、公園や近所の芝生で友人と会って、サッカー を楽しんでいたはずであり、それは子供達にとっても同じである、と述べられてい ます。・・・ノルウェーと日本では、まずその前提が完全に違っている(^^;のです が、まぁ、それは置いておきましょう(笑) さらに、こういった友情がチームスピリットを築いて行くことになるので、クラス メイトや近所の子供達を出来る限り一緒に、同じチームで練習させるべきだ、と結 んでおります。 ・・・当たり前と言ったら当たり前の事なのですが、昨今の日本の子供達の環境を 考えると、なかなか額面通りには物事が進まないのかもしれません。 子供は外部との接触の中で成長して行きます。幼児期の「親=家族」だけの「暖か い環境」から、自分とまったく違う他人(=友達)や環境(=学校やサッカークラ ブ)に出会い、刺激を受け、考え、悩み、少しずつ大人になって行きます。 子供の成長過程における友達の果たす役割の大切さは、私などが今更言うまでもな い事なのですが、「人間は社会的な生き物である」とするならば、「社会」を最初 に体験するのは多分小学校時代の「友達」なのではないでしょうか? 最近の子供は友達が少ない、と良く言われます。サッカーや野球等の学校外の活動 をしていない子供の場合、学校から帰ると家に閉じこもったきりとなり、誰とも遊 ばない子供が多いそうです。「他人」との接触による刺激を受けずに成長すると「 社会的」な感性が欠如し、陰惨ないじめや犯罪に走る事もあるという事です。 ・・・我々「少年サッカーの指導者」がそこまで責任を持てるか! という話も当 然ありますが(笑)、少なくとも、今の日本で「友達と遊べる」場を提供している 数少ない環境の一つになっている、という「事実」は受け入れるべきだと思います 。「友達同士」でプレーし、お互いを尊重し、同じ目的のために皆で協力して共に 達成感を得る。そういった経験をたくさんさせてあげなければならないのだと思い ます。 K.WINGS(BYI02361) 00268/00807 BYI02361 K.WINGS 少年サッカーにおける7つの心得(3) (12) 97/08/09 22:12 コメント数:1 皆さん、こんにちは。K.WINGSです。 3.すべての子供に同じ時間プレーさせてあげて下さい! ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 本文では「ベンチに座っていて上手くなる子供はいない」し、また、「誰もがプレ ーしている時が楽しい」のだ、と述べております。「誰が将来優れた選手になるか 解っている人もいない」し、「少年のスター」が「大人のスター」になることはま れな事であり、「地域のチャンピオンシップはそれ自体が目標ではない」と言い切 っております。 その上で、「試合に勝たせようとこの年代からトップチームを形成する」のではな く、「誰もが同じ時間プレー」し、「誰もが先発メンバー」になれるようにするべ きだと述べております。 いろいろなポジションを経験させてあげる事が大切であり、「誰もが可能性を秘め ている」という事をしっかり認識する事が指導者として大切であると結んでおりま す。 ・・・ほとんど補足する事がない(^^ゞですね、これは(笑) まぁ、現場で子供達を指導している立場から言うと、理想はそうなのだけど、実際 には個人の能力差は結構あったりしますので、「勝つこと」を目標にした試合にお いて「すべての子供を均等に」扱うのにはかなりの決断を必要とします(笑) 私は、あまり勝ち負けにはこだわらないタイプの指導者ではありますが(^^ゞ、や はり「競技スポーツ」である以上、「勝つ」という事と「負ける」という事を真剣 にこだわる試合もあって良いと思っております。(うちの場合、秋の市大会をその 試合として目標設定しております。よって、逆に言えば、年に1回程度しかこだわ ってない、とも言えるのですが(^^;)そういった、目標に設定した試合の中ですべ ての子供を均等に出場させるのは本当に難しい問題です。 ・・・「勝つこと」と「負けること」については「心得その4」で出てきますので その時にまたコメントしますが、すべての子供に均等にチャンスを与え、「可能性 の芽」を伸ばしてあげようとすると、この「勝ち/負け」の問題が必ず出てきます 。「あの子が何故出場しないの?」「何故あのポジションなの?」「どうしてあの 子が先発なの??」・・・周囲の親からは必ずいろいろな声が聞こえてきます。 「普段のポジションなら勝てたのに・・・」とか「今日は○○君がいなかったから 負けたんだ」とか「監督(コーチ)は負けるために試合をしているのか!!!!」 とか(笑) この問題は指導者が「勝ち負け」にどうこだわるか、を明確にしていないと必ず起 こる事なのかもしれません。「勝ち負け」より「子供の可能性」を伸ばすことを重 点に置いているのだ!と言い切る信念と勇気(^^;がきっと必要なのだと思います。 K.WINGS(BYI02361) 00279/00807 BYI02361 K.WINGS 少年サッカーにおける7つの心得(4) (12) 97/08/15 01:05 コメント数:3 皆さん、こんにちは。K.WINGSです。 4.子供達に「勝ち」と「負け」の両方を学ばせて下さい ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 本文では、「試合でも練習でも力を均等にする」する事が大切である、と述べてお ります。「誰も負けたくない」し「2倍の得点で勝っても面白くない」はずで、そ ういった「勝つこと」「負けること」の両方を受け入れることを学ばせるべきだ、 と言っております。 そのためには大人が「負け」を受け入れることができるかどうかが重要であり、そ れが出来たならば子供も自然に学ぶ事が出来るはずだ、と述べております。 「サッカーは誰もが勝ち、そして誰もが負けるスポーツ」で、「勝てば誰もがその 勝利を自分のものとして家まで持ち帰り、負ければそれは皆で分け合えばよい」の だ、と結んでおります。 ・・・「勝つこと・負けること」に対する視点が問題なのですよね。この視点がず れているといろいろ問題が起こるのではないでしょうか(^^; 先の発言でも述べましたが、少年のサッカーはまず「楽しむ」ことが基本にありま す。その中でいかに「勝ち・負け」を学ばせて行くか、その「勝敗にこだわる部分 」と「楽しさにこだわる部分」のバランスが重要なのだと思います。 この心得では「負けても良い」とは決して言っておりません。「競技スポーツ」で ある以上、「勝者と敗者」が存在します。全日本少年サッカー大会などは「勝者は 1チーム」です(笑)。残りの何千という「敗者」の上にたった1チームのみ「勝 者」が存在します。「競技」である以上それはそれで受け入れなければならない事 実です。 ・・・でも、その「勝者」になることが「目的」であってはならないのだと思いま す。試合に臨む時の「目標」は勝つことであるかもしれませんが、「目的」を「勝 つこと」のみに設定するのは間違っていると私は考えます。 敗者の上に勝者がおり、「誰もが勝ち、誰もが負ける」のです。それを「勝つこと 」だけを「目的」に設定してしまうと、「負け」たらもう何も残りません(^^; よく負けた時に子供達をボロクソに叱る指導者がおりますが(^^;、自分の悔しさを 子供達相手に「憂さ晴らし」しているようにしか私には見えません(^^;こういった タイプの指導者は「勝つことだけ」にこだわっているのでしょう(^^;。そして彼自 身が「負け」を受け入れることができない(笑)。 --------------------- 少年サッカーを指導してゆく上での「目的」は「サッカー大好き人間を育てる」こ とだと私は思っております。その中で能力のある子供には将来に続く技術的な基礎 をしっかり教え、能力的に劣っている、将来サッカー選手としては決して大成しな い大部分の子供にも「サッカーの楽しさ」を教えて「生涯スポーツ」として楽しむ ための基礎を作ってあげる。これが我々に課された「義務」であり我々が「目的」 としなければならない事なのではないでしょうか? その「楽しさ」「悔しさ」を教える場が「試合」であり、「勝ち負け」であるのだ と思います。 「試合の「目標」は勝つ事である。しかし、「目的」は勝つ喜びと負ける悔しさの 両方を学ばせ、子供達を育てる事である。」 By K.WINGS(^^; 00290/00807 BYI02361 K.WINGS 少年サッカーにおける7つの心得(5) (12) 97/08/20 00:08 コメント数:1 皆さん、こんにちは。K.WINGSです。 5.対外試合よりも、クラブでの練習を! ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 本文では「一般的に子供のサッカーでは試合より練習の方が多くあるべき」であり 、「チームの練習以外に自分で行う練習」が極めて大事である、と述べております 。そして、「試合が多すぎる」と「自主的な練習だけではく、サッカー以外のスポ ーツや活動を妨げ」ることになるので、「10歳以下の子供達には年間20試合以 下、11〜12歳の子供は年間25試合以下」にすべきだ、と結んでおります。 ・・・この項には(多分日本協会の)コメントが付いており、ここで言う「試合」 とは「対外試合」を指している、という事と、「移動時間で子供を拘束するのを極 力避け、自分のクラブ、あるいは隣のクラブとの中で楽しく行える工夫」をしよう という意味だ、という解釈が附記されております。 年間20〜25試合といったら、月1回、1日2試合のペースですね。 これが多いと見るか少ないと見るかは各地の協会事情やチーム事情、そして指導者 の考え方により千差万別だと思います(^^; 私の住む川崎市の6年生男子の場合、 公式戦すべてファイナルまで残ったとしたら、それだけで年間24試合はする事に なります。(県大会、全日本は除きます(^^;)区の大会で+8試合はありますし、 それに招待大会や交流戦を入れたら・・・・(-_-;ウーン 公式戦の少ない低学年ではこのペースを守れるかもしれませんが、実体としてはど このチームも年間最低4〜50試合近くはしているのではないでしょうか? まぁ、この「心得」の主旨が、試合数を少なくしろ!という事ではなく、「移動時 間」を減らして「自主的な練習やサッカー以外の活動」の時間が取れるように配慮 すべきだ、という所にあるのは理解出来るのですが、いろいろ付き合い(^^;もある ので声をかけられて断り続ける、というのもちょっと辛いものがあります。 また、(筋力さんの「Jビレッジ遠征」ではありませんが(^^;)チームの子供達で 「お出かけ」するのもそれなりに「団結」というか「仲間意識」を持たせるために 有効だったりしますので、これまた悩ましい(^^; ・・・要は外に出る回数(時間)とホームで練習する回数(時間)とのバランスが 問題なのだと思います。で、どの位の比率が適切なのか私も良く解りません(^^;が 、多分、7:3(8:2?)位で「ホームでの練習」を重視するのが良いのだと思 います。 ・・・この項に関してはメチャクチャ歯切れが悪いですね(^^ゞ>自分(苦笑) K.WINGS(BYI02361) 00297/00807 BYI02361 K.WINGS 少年サッカーにおける7つの心得(6) (12) 97/08/24 00:26 コメント数:1 皆さん、こんにちは。K.WINGSです。 6.子供のサッカーにはバラエティに富んだ活動が大切! ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 本文では、いろいろな「スポーツ経験はサッカーのスキル向上に大いに役立」つの で、子供達には「複数のスポーツ活動」に参加するよう勧め、コーディネートしな さい、と述べております。 また、冬(シーズンオフですね(^^;「ノルウェー」のお話ですから(笑))におい ては「サッカーは自発的な活動」にまかせ、「年間を通しては練習に参加しない子 供でもチームの中で、同様にプレーできるように」配慮しましょう、と結んでおり ます。 「トレーニングの5原則」というのがありまして、その中でもこれは言われており ます。(「全体性の原則」という奴です) 小学生年代に限らず、体の発達を考えたらある「特定競技」ばかりをやるよりも「 いろいろな競技」に参加して体全体をバランス良く使い、発達させるのが理想です 。・・・まぁ、理屈では十分に解っているのですが、なかなか実現させるとなると 難しいですね。これは(^^;。 ただでさえ短い練習時間の中で、いろいろ教えたい事は山程あり、しかもあせって はいけない、というかんじがらめ状態(^^;で、他のスポーツで遊ばせる余裕なぞあ ってたまるか!・・・ってのが正直な所かもしれません(笑)。 サッカー以外に「水泳」や「剣道」「柔道」等の個人競技を掛け持ちでやっている 子供は良いのですが、「サッカー一筋」という子供の方が多いのは多分どこのチー ムでも同じだと思います。 ただ、「サッカーの練習」にも他のスポーツの要素を取り入れる事は可能ですよね 。例えば、パス&ムーブの練習にバスケットボールをやらせる、とか、ボディバラ ンスの練習にマットを引っぱり出して床運動をさせたり、平均台を使ったり、とか (^^;。 サッカーの場合、下半身にかなり負荷がかかりますので、上半身のバラ ンスを取るためにハンドボールみたいな運動も良いかもしれません(^^; 大人になってボディバランスが極端に悪い選手や、すぐコケる選手(^^;は若い時期 に「サッカーばかり(^^;」やっていたからかもしれない(笑) ここら辺は指導者が全身のバランスが取れるような運動要素を持つ練習を意識して 組み立ててあげなければいけない所なのでしょう。 K.WINGS(BYI02361) 00325/00807 BYI02361 K.WINGS 少年サッカーにおける7つの心得(7) (12) 97/09/15 16:24 コメント数:2 皆さん、こんにちは。K.WINGSです。いよいよ最後となりました。7つめです。 7.子供にとっての「楽しいサッカー」に一緒に作りあげていきましょう! ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 本文では、子供のサッカーは「またゲームをしたいと思うポジティブな経験」でな ければらず、その「楽しいゲームの中でグループにおける役割や身体面での強化を 図っていくべき」であると述べております。その中で「大人は子供の「誰もが」サ ッカーを楽しんでいるかどうかを確認」してあげる必要がある、ということです。 そして最後は「指導者は常に手本であることを忘れないでください。子供は”真似 の天才”です。そして、それはあなたの言ったことではなくあなたの行いを真似る のです」と結ばれております。 「子供にとっての楽しいサッカー」というのは、どういう事なのでしょうか? よく、「チームの勝利」が絶対(^^;で、「チームが勝てば皆楽しいはずだ!」「チ ームが勝ったのだから、皆で喜ぼう!」と「チームが勝つこと」と「個人の楽しみ 」を混同(?)されている方がおられます。 ・・・確かに、全員でがんばった末に「勝利」がもたらされる訳ですが、それが必 ずしも「子供たち個人個人」の楽しみになっていない場合があるのを我々は忘れて はいけないのでしょう。 試合には11人、いろいろ交代してもせいぜい15〜6人しか参加できません。控 えの子供たちは「楽しい」のでしょうか?また、試合に出たメンバーにおいても、 納得するプレーができず、「悔しい思い」をしている子供もいるかもしれません。 試合に出た子供、出なかった子供含めて全員が「楽しめた」ゲームというのはそう そうないのかもしれません。 目先の「勝敗」に指導者が一喜一憂して、そういった子供たちの気持ちを「勝った =楽しい(はず(^^;)」という思い込みで捕らえてしまってはきっといけないのだ と思います。子供たち一人ひとり、皆個性がありますし、考え方や感じ方も違いま す。そういった「個人」に対する注意や配慮があってはじめて「子供たち全員が楽 しくサッカーできた」となるのだと思います。 また、最後に述べられている「子供は我々指導者の行いを真似る」というのは、常 に我々が肝に銘じておかなければならないことなのでしょう。 指導者がある選手のミスを皆の前で叱り飛ばしたとします。そうしたら子供たちも 「そうだ、あれは○○君がいけないんだ!」とその選手を非難するようになるでし ょう。指導者が集合や練習の時間に遅れたりすれば、自分達も少しくらいなら遅れ ても良いんだ、と時間にルーズな子供たちが出てきます。 指導者が子供たちの見ている前で審判批判を大声でしているようであれば、子供た ちは「審判への批判」はしても良いものだと思うかもしれません。 指導者=聖人君子である必要はないと思いますが(^^;、子供たちの前ではやはり「 よき大人」であり「よき社会人」であり「よき先輩」であり「よき親」であるべき なのだと思います。 K.WINGS(BYI02361) 00327/00807 BYI02361 K.WINGS 7つの心得(おわりに) (12) 97/09/15 20:55 00325へのコメント コメント数:1 長い間おつきあいいただきありがとうございました。m(_ _)m 「少年サッカーにおける7つの心得」を終わるに当たりまして、JFAニュースに 記載されております「後書き」的な、多分、編集者(=日本協会)が補足している 部分について紹介させて頂きます。 これらの「心得」は「Grass Roots Football」の領域(つまり、「草の根サッカー 」)であり、これと平行して能力の高い選手のためのプログラムはプログラムで別 に用意されている、ということです。 基本的な考え方として子供達への「移動による拘束」を極力避けるよう、各地にト レーニングセンターを作り、指導方針が異ならないよう各地域で指導者同士の連絡 を密にし、各年代でナショナルチームを作ったときに混乱がないように配慮してい る、ということです。 この「強化」と「普及」(今回のこの心得はお分かりのように「普及」の部分です ね(^^;)の2つの領域にはそれぞれ担当のディレクターがおり、一応分離して考え られてはいるが、結局は同じ目標に向かっている、とのことです。 「トップの強化のためには、まずGrass Rootsから」、そして「Grass Rootsである 子供達の育成のためには、彼らを指導するボランティアのコーチの育成から」 一見遠回りに見える地道な努力こそ、結局は一番の近道なのかもしれない、と本文 は結んでおります。 ・・・ノルウェー協会の考え方がそのまま日本協会(というか「日本の環境」)に 通じるか/否か?という話であれば、私はそのまま通じると思います。 そういった努力を日本協会がしているか?という話になると、ちょっと・・・?? (笑)ですが、「Grass Roots」を受け持つ我々が、子供達を指導するに当たって 意識しなければならない「ポイント」はこのJFAニュースの連載でもそうですが 何とか伝えようとしているのだと思います>日本協会(^^; あとは現場の我々がどうするか?・・・ということなのだと思います。 K.WINGS(BYI02361)
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